さいたまリウマチ・膠原病サポーターズ(SRS)とは、さいたま市の基幹病院およびクリニックで診療をしているリウマチ専門医が参加して2021年に立ち上げたネットワークです。公式サイトは、こちら(https://saitamarasupporters.blogspot.com/2021/07/srs.html)。
このような取り組みを始めた背景としては、当院当科へのご紹介が非常に多く、一方で当科の人員減少によって初診枠を絞っていたため初診が8-9週待ちになってしまっていたことが挙げられます。関節が腫れたまま2か月お待たせしてしまうこともあり、大変申し訳ない状況でした。一方、当科へのご紹介の中には(抗核抗体、SS-Aなどの)自己抗体が陽性であるからというものが一定の割合を占めていますが、あまり関連のない症状で調べてみたらたまたま陽性になったというものも多く、専門医が診れば問診・診察と基本的な検査で「問題ない」と判断できるものも多いです。そこで専門医が診療しているクリニックも紹介先として知っていただければ、基幹病院の初診待ち期間が短縮できるのではと考えました。また上記のような自己抗体陽性のご紹介は、専門クリニックを受診すれば基幹病院受診を待つよりも早く解決でき、患者さんの不安を解消できることも多いです。その中で、やはり基幹病院を受診した方がよいというケースもありその場合は二段階の紹介が必要にはなってしまいますが、専門クリニックと基幹病院で密に連携することで結果的に直接ご紹介頂いた場合よりも早く受診頂けることがほとんどです(専門クリニックであれば、どのくらい急いだ方が良いかということもわかります)。
現在、このネットワークには基幹病院としての参加(A参加)と専門クリニックとしての参加(B参加)をしている医療機関があります。
A参加(基幹病院):
・自治医学大学さいたま医療センター
・さいたま赤十字病院
・彩の国東大宮メディカルセンター
B参加(専門クリニック):
・青木内科クリニック
・すずひろクリニック
・らびっとクリニック